泡盛は、周辺諸国との長い歴史的・文化交流の中から生まれた、可能性を秘めた、 誉れ高い酒です。
守礼堂オリジナル泡盛 琉華(りゅうか)
和夢(なごむ) 海達人(うみやから)は、
このすばらしい自然の中、八重泉酒造で 大事に大事に造られています。
泡盛の歴史
泡盛の伝来
わが国最古の蒸留酒泡盛が造られるようになったのは14世紀半ばといわれています。
その頃、琉球と南方貿易が盛んになり、15世紀の初頭にシャム船が公易の目的で琉球に到来した際
ラオロンという酒が入ってきました。
そのラオロンが泡盛の元祖と言われ、東恩納寛惇氏は著書『泡盛雑考』の中で次のように述べています。
「昭和8年頃、シャムから持ち帰ったラオロンを調べたところ風味、香りとも泡盛の古酒に匹敵し、
しかも製造方法が首里の酒家でおこなわれる造り方と全く同じであった」 こうした酒造りはインド
マレー・ジャワ・インドシナ・セイロンなどの地方でも広く行われていた
ことから、泡盛は琉球に約500年前、シャム(現在のタイ国)から伝来したものと推測されます。
泡盛の名称のおこり
300年より前より名前が定着琉球から将軍家へ献上された品物の目録を見ると、正保元年(1644年)に
「焼酒」となっていましたが、寛文11年(1671年)から泡盛酒と呼ばれるようになったようです。
元来沖縄では酒のことを「サキ」と呼んでいました。
一説によると粟で「サキ」を造っていたから「粟盛」となり、これが後に「泡盛」となったと
いわれています。しかし、東恩納寛惇氏は、「泡盛雑考」の中で、泡盛という名称は原料が粟であった
からというよりも泡の形状から出た名称であるとする説の方が穏当のようだと述べています。
泡盛ができるまで
原料
原料の南方硬質米はタイ国から輸入されたものを使用します。
洗米
原料米を浸漬し、洗米後は水分を切って蒸します。
麹
蒸した米を山盛り(マジン)して40℃内外の適温を保ちこれに泡盛米麹菌を散布して製麹にかかります。麹は40時間~50時間で熟成します。
モロミ
熟成した麹を仕込みがめに水と酵母を加えて発酵します。
蒸留
酵母が終わる頃モロミは熟成しますから、沖縄独特の単式蒸留機に入れて火熱を加え、蒸留します。
貯蔵
蒸留した液体を泡盛のタンクに入れて貯蔵し、長期保存によって品質の向上に努めます。
自家製古酒の作り方
沖縄では子供の誕生や結婚などのお祝いに事寄せて泡盛を買い、これを寝かせて、たとえばその子供の二十歳の祝いに封を開ける、といったことがよく行われています。
いい古酒は人を集める。自家製古酒造りをしてみませんか。
1. まず泡盛を購入しましょう
アルコール度数が高いほど変化する要素が多くなるので、43度がよい。
2. 甕を用意
ビンのまま置いても確かに泡盛は変化しますが、自宅の古酒造りなら泡盛全体が呼吸
できる南蛮焼きがいいようです。
3. 蓋を確認
蓋が合わないと、いざ開けてみたら中身はみんな蒸発、などということにもなりかねません。
蓋だけは新しく交換しましょう。
4. 冷暗所をチェック
家の中で日が当たらず、一年中比較的涼しい所(押し入れなど)に管理します。できれば、
ふだん目に付かない所に置いておくほうが途中で目減りする心配もありません。
5. 時々起こしてあげましょう
ただ寝かせておくことより、時々揺すって酒を起こすことも大事な作業になります。
6. 仕次ぎ記念日
誕生日やお正月など、毎年日を決めて仕次ぎをします。酒には熟成のピークがありますが、
若い酒を加えて撹拌することで酒が活性化し、いい古酒になります。
7. 古酒は浪漫です
泡盛は生きています。仕次ぎをしていけば、何十年と生き続けます。
次の世代に残すことも可能。ロマン溢れる酒、それが泡盛なのです。
いちばん古い酒(親酒)を少し取り出したら、次に古い酒(2番手)を入れ、そこには次に古い酒(3番手)を補い・・・と、これが仕次ぎです。
家庭ではここまでは無理でも親酒を少し汲み出して、市販の古酒を入れておくだけでもよくなります。
泡盛の味わい方
1. ストレート
通の方におすすめ。泡盛本来の芳醇な香りとコクを味わうことができます。
2. 水割り/湯割り
泡盛4:水(又は湯)6などお好みの割合でお楽しみいただけるシンプルなスタイル。
3. オン・ザ・ロック
氷を入れた八重泉グラスに泡盛を静かに注ぐ。
まろやかな喉ごしとひんやりとした口あたりは何方にも好評です。
4. カクテル
果汁を加えたり、炭酸割りにしたりなど泡盛をベースにカクテルとして女性の方に喜ばれています。